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ピロリ菌検査

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ヘリコバクターピロリ菌について

従来、胃の中は強い酸のため、口から入る微生物は生存し続けることが出来ず無菌状態であると考えられていました。1982年にヘリコバクターピロリ菌(以下ピロリ菌)が胃粘膜から分離培養され、それ以来多くの研究がなされてきました。
ヨーロッパやアフリカに比べて日本人にはピロリ菌の感染が多く、日本人に胃の病気が多い原因の1つと考えられています。多くは小児期に感染がおこると言われており、感染経路は未だ特定されていませんが、食物や飲水によるとも言われています。
又、成人になってからの感染、除菌後の感染は極めて稀です。

ピロリ菌に関連のある疾患について

ピロリ菌感染により慢性活動性胃炎が発生し、これを基にして以下に示す様々な病態が発生してくることがわかってきたため、2009年の診断治療ガイドラインでは、「ピロリ菌感染症」という疾患名のもと、全ての感染者の除菌を推奨するとされています。以下、ピロリ菌に関連のある消化器疾患を中心に解説します。

胃十二指腸潰瘍

潰瘍の治療には、胃酸分泌を抑える薬や胃粘膜保護の薬などが用いられますが、多くの患者さんたちは潰瘍の再発を起しています。特に症状が無くなった時点で患者さん自身の判断で薬を止めた場合には再発が繰り返されているため、多くの方ではここで治療終了ということになりません。ピロリ菌除菌により潰瘍の治癒は高まり再発は抑えられることから、ピロリ菌除菌が潰瘍治療の第一選択となっています。

胃MALTリンパ腫

ピロリ菌除菌により治癒して経過を追跡しています

慢性胃炎(萎縮性胃炎)

慢性胃炎(萎縮性胃炎)の原因にピロリ菌感染が関わっていますが、萎縮が見られる胃粘膜はその程度が進行してくるほど胃癌発生の危険率が高くなることが明らかになっています。また、近年若年者の胃癌が増えてきていますが、鳥肌状胃炎などピロリ菌感染に関連する病態が指摘されてきています。

その他

早期胃癌の内視鏡治療後以外にも、胃過形成性ポリープ、機能性ディスペプシア、逆流性食道炎、消化管以外の疾患などでもピロリ菌感染との関係が検討されています。

ピロリ菌感染の診断について

ピロリ菌感染胃炎を診断するのに、内視鏡検査を先に実施することが決められています。
感染の診断及び除菌治療の対象は「内視鏡検査によって胃炎が確定された場合」となっております。
これには、胃がんのチェックという重要な意義があるため、おおよそ過去6ヶ月以内に胃内視鏡検査が行われている必要があると学会では見解を出しております。
尚、ピロリ菌の検査法には内視鏡を用いる検査と用いない検査とがあり、現在6種類の方法があります。内視鏡を用いる検査は、胃粘膜の他の組織学的検査が確認出来る一方でピロリ菌感染診断の偽陽性や偽陰性があること、内視鏡を用いない検査は、簡便である一方で組織学的検査が出来ない、という長所・短所があります。とくに除菌後の判定には、これらを組み合わせることにより診断の精度を高めています。

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